チェンジH peach (TSコミックス)チェンジH peach (TSコミックス) [コミック]
著者:甘詰 留太
出版: 少年画報社


2013年3月に少年画報社(TSコミックス)から発行された、女装・男装・性転換…異性へ変身する物語を集めたアンソロジーコミック作品の季刊誌[チェンジH]の第9号です。

作品としては、上でも書きましたが、前にこのブログでもご紹介した、2009年7月から発行が開始された、女装又は男装の異装子や男性又は女性が、異性の身体になってしまう性転換(変身、女体化、男性化、手術、精神転移、部分変化、転生)、精神の入れ替わりなどのアンソロジーコミック作品を収録した季刊誌[チェンジH]の第9号に当たる季刊誌で、この第9号には、収録された全13作品中、性転換(変身、手術)該当が7作品、憑依(精神同居)該当が1作品、入れ替わり該当が同じく1作品、女装該当が3作品に2013年3月発行の[BOY MEETS GIRL GIRL(著者:甘詰 留太)]の各作品のアフターストーリーが描かれた4コマ作品が収録されています。

多少ネタばれも含みますが、性転換(変身、手術)、憑依(精神同居)、入れ替わり該当作品の詳細は

性転換(手術)該当作品[ひとよひとよに乙女ごろ] 著者:今村 陽子
前号である[チェンジH orange(第8号)]をご紹介した時にも書きましたが、ご当地ヒーローモノの性転換(変身、男性化)該当作品[ヒーローの秘密]を描かれた作者様の新作である、大正時代的な日本を舞台に「一等兵である主人公の男性軍人が、人間の能力を高めると言う、軍の強化兵士の実験体に強制的に選ばれた事で、長い黒髪の女性の身体になってしまう」と言う該当設定の作品の第2話に当たる作品で、前作の[ヒーローの秘密]のような直接的な性的表現はありませんが、大正時代的な日本を舞台にした作品らしい雰囲気と女性の身体になった該当キャラの心理描写がしっかり描かれていて、該当作品の面白さが上手く出ているのではないかと思いますので、今回もこの作品が好みに合う人には面白く読める話の展開になっているのではないかと思います。

憑依(精神同居)該当作品[リーダー] 著者:龍炎 狼牙
個人的に該当としては「音楽と本が趣味と言える程度のいたって普通の主人公の女子生徒は、中学の頃から、原因はわからないが、自分の身体を夜突然、見知らぬ男性に自分の身体の主導権を乗っ取られ(因みに、身体を乗っ取った相手の名前がわかれば追い出すことは可能)自分の身体を好き勝手に使われる代わりに、自分の身体を乗っ取った相手の男性の記憶を読み取る能力を得てしまったのだった」と言う、男性に身体を乗っ取られる女性の視点で話が進む形式の憑依(精神同居)該当の読み切り作品になりますので、設定的には人により多少好みが分かれる所がありますが、作中では、突然女の子の身体に乗り移ってしまった男子が、その女の子の身体でどのように女の子の身体での感触を知るなどの、該当作品の面白さが十分にある話の展開になっていて、その男子が女の子の身体で感じた感触を乗り移られた主人公の女子生徒が知る所もしっかり描かれていますので、憑依モノの該当作品が好みに合う人には、面白く読める良作の該当作品ではないかと思います。

性転換(手術)該当作品[バランスポリシー] 著者:吉富昭仁
個人的に作品としては、2012年12月に第1巻も発行された、「女児の出生率が極端に低下した日本で、元の男の子の身体を女の子の身体に作り変えて1年ぶりに帰ってきた、元少年「健二」と親友の少年「真臣」の夏休みの生活を描いている」該当作品で、今回の話では、女の子の身体になって帰ってきた該当キャラ「健二」が、男だったときから好意を抱いていた「真臣」の姉と一緒にお風呂に入るという、該当作品らしい面白さが十分に出ている話の展開になっていて、作中には、姉と一緒にお風呂に入ろうと必死に嘘をつく「健二」の姿を白い目で見る「真臣」の姿も描かれているのは面白いと思いますので、今回もこの作品が好みに合う人には、面白く読める話の展開になっているのではないかと思います。

女装、性転換(変身)該当作品[のぞむのぞみ] 著者:長月 みそか
個人的に作品としては、2012年11月に第1巻も発行された、「女装癖に目覚めてしまったことがきっかけで、ある日、女の子の身体になってしまい、その事を家族や友人に隠し生活する、主人公である少年野球チームに所属する、中性的な顔立ちの男子中学生の女の子になった事への葛藤や日常を細かく描いている」該当作品で、今回の話は、女の子の身体になってしまった事を家族や友人に隠し生活する、該当キャラ「田尾 望」が、所属する少年野球チームの合宿中、仲間達と一緒に夜布団で寝ている中、女の子の身体での始めての自慰行為を体験するという話の展開になっていますので、該当キャラの戸惑いなどがしっかり描かれ、今回も該当作品の面白さが十分にある話の展開になっていると思います。

性転換(変身)該当作品[リクリオ] 著者:春夏秋冬 鈴
個人的に作品としては、前号である[チェンジH orange(第8号)]から連載が開始された、「小柄で痩せ型の男子大学生が、ある日、謎の珍獣に願いをかなえてもらうが、何故か女の子の身体になってしまい、大学で気になる、憧れの女性と一緒にお風呂に入る事になってしまう」と言う該当作品の第2話で、今回の話では、作中に登場する男性キャラと該当キャラの辛味がメインになり、作中には該当キャラが女の子の服を色々試着するお約束的なシーンもありますので、該当作品の面白さしっかりある話の展開になっているのではないかと思いますし、作中に登場する、該当キャラを女の子の身体に変える力がある謎の珍獣のキャラクターも中々面白いと思う作品です。

入れ替わり該当作品[クロスキッス] 著者:綾杉 つばき
個人的に作品としては、月刊誌[月刊ヤングキング]や月刊誌[ヤングコミックチェリー]など幾つかの月刊誌で掲載又は集中連載された、1話完結型の「スタイルも容姿もいいが、性格のきつい芸能人の女の子と仕事を断る事のできない気の弱いマネージャーが、偶然キスをしてしまった事で、2人の心と身体が入れ替わってしまう」該当設定の作品で、該当作品といての面白さは人により評価が分かれる所があるかもしれませんが、コミカルタッチの該当作品らしい話の展開で、今回もあまり好みがわかれないで読める作品ではないかと思います。

[BOY MEETS GIRL GIRL MEETS BOYエピローグ] 著者:甘詰 留太
作品としては、上でも書きましたが、この季刊誌[チェンジH]や月刊誌[月刊ヤングキング]にて掲載された、この著者様の該当作品を収録した2013年3月発行の短編集[BOY MEETS GIRL GIRL]の発売を記念して、各作品のアフターストーリーが描かれた4コマ作品になりますので、各作品を呼んだことの無い人又は[BOY MEETS GIRL GIRL]を購入した人には、評価が分かれる所がありますが、収録された各作品の話を読んだことのある人には、1作品につき1つの4コマ漫画ではありますが、中々面白く読めるのではないかと思います。

性転換(変身)該当作品[転生少女] 著者:お子様ランチ
個人的に該当としては「芋虫が、蛹にから蝶になるように第二次成長を迎えると繭を作り、大人へと成長する人々が住む世界で、クラスの中でただ一人、第二次成長を迎えておらず、大人の身体になった他の男子生徒たちに劣等感を持っていた、主人公の男子生徒が、ある日、好意を抱く幼馴染の女の子から渡された、エッチな本での精通と同時に第二次成長を迎え、一週間後、繭の中から出てくると何故か、自分の身体が可愛い女の子の身体になっている事に気が付くのだった」と言う該当設定の作品で、人によって好みが分かれる所がある作品ではないかと思いますが、該当作品らしい面白さがしっかりあって、全体的にあまり好みが分かれないで読める良い作品ではないかと思います。

性転換(変身)該当作品[巫女☆変化] 著者:関根 亮子
個人的に該当としては「16歳になり、自分の生家である男子禁制の神社を、この神社の巫女を務める母親から受け継ぐ事になった、主人公の男子だったが、この神社に昔から受け継がれるボロボロの巫女服「転性衣」によって、実は父親だった母親が女性の身体に変身してた事を聞かされた上に継承した自分もその「転性衣」を着る事になってしまい、その「転性衣」を着ている間だけ、自分の身体を可愛い女の子の身体に変えて、分家からやってきた幼馴染の女の子の神社を継承する為の試験を受ける事になってしまう」と言う、コミカルタッチ該当作品で、絵柄には多少好みが分かれる所がありますが、上の[転生少女]と同じように該当キャラの身体の変化のギャップ差は中々大きく、コミカルタッチの該当作品が好みに合う人には、中々面白く読める作品ではないかと思います。

性転換(変身)該当作品[ヒメはじめ!] 著者:七遼
個人的に作品としては、前号の[チェンジH orange(第8号)]でも掲載された、[チェンジH]にて募集している投稿作品からデビューを果たした作者様の「ある日、風邪を引いたのがきっかけで、母親から出された、自分の家に伝わる謎の秘薬を飲んで寝た、主人公の男の子だったが、次の日の朝目覚めると何故か、自分の身体が女の子の身体になっていたのだった」と言う該当設定の作品で、話の展開は、前号に掲載された[ヒメ・秘め]に近い話の流れになりますので、絵柄を含めて人により作品の評価や好みが分かれる所がありますが、読み切り作品らしいシンプルな話の展開で、該当作品的なお約束シーンもしっかり描かれていて、前号に掲載された作品が面白く読めて人には、今回も中々面白く読める作品ではないかと思います。

性転換該当作品としては、個人的に今回収録された女装該当の3作品うち2作品が4コマ作品と言う事もあってか、全体的に性転換該当作品の割合が他の号より多い印象を受け(該当作品数もいつもどうり多いですが)るものの、収録された各作品によっては、絵柄や話の展開などに人によって作品の評価や好みが分かれる所がある作品も幾つかあるのではないかと思いますが、今回収録された連載の該当作品の今回の話の展開は、該当作品の面白さが十分にある話の展開になっていて、連載されている各該当作品の話が好みに合う人には、今回も十分に面白く読める話の展開になっているのではないかと思いますし、収録された各読み切り作品も、作品によっては、該当作品としての評価や好みが分かれる所があるものの、読み切り作品らしいシンプルな話の展開で、あまり好みがわかれないで読める作品ばかりではないかと思います。特に上でも書きましたが、設定的には人により好みが分かれる所がある、主人公が女性キャラの憑依(精神同居)該当作品[リーダー]は、作品収集の面を含めて、面白く読める作品ではないかと思います。また新連載作品だと思う、女装該当作品[女装子女ープリズンー(著者:佐野 タカシ)]は、前に連載されていた、女装該当作品[女装子女]とほぼ同じ、女性上位の強制女装モノの設定になっていて、前作の[女装子女]が好みに合った人には、今後の話の展開が中々期待できる作品ではないかと思いますので、巻末にも書かれていますが[チェンジH]と言うタイトルでは、この号が最終号となり、少々残念ではありますが、この季刊誌に収録された連載作品が好みに合う人には、今回も面白く読めて、各連載作品の続きの話が収録される、新タイトルで発行される次の号も期待できる季刊誌ではないかと思います。
このブログで、ご紹介した各号の紹介文には、下のタイトルから行けます。
季刊誌「チェンジH」(少年画報社)