少年式少女(1) (アフタヌーンKC)少年式少女(1) (アフタヌーンKC)
著者:和田 依子
販売元:講談社

あらすじ
待ってろシキ、おれが、絶対、助けてやる――!
事故で死んだはずなのに、幼なじみの少女・シキの体を乗っ取ってしまった少年・タケル。シキの魂をもとに戻すためには、3年間、タケルがシキとして生きなければならない。その先には自分の死が待っているけれど、タケルはたったひとり、「女子」として頑張る! 後戻り不能、そして展開予測不能で話題沸騰の劇的青春漫画、いよいよ登場!

2010年3月に講談社(アフタヌーンKC)から発行された、憑依該当作品です。
該当は「学校で、空手部に所属する主人公「伊東 タケル」は、ある朝、何時もの様に空手部のマネージャーで、隣に住む幼なじみの少女「三浦 シキ」と一緒に学校に登校している最中、偶然トラックに轢かれ、死んでしまうが、事故に遭った時に一緒にいた「シキ」の身体から、「シキ」の魂を押し出し、身体を乗っ取ってしまう。その後、三途の川で、出会った渡し守のおじさんから、「シキ」の魂を身体に戻すためには、3年間、「タケル」が「シキ」の身体を使って、生きなければならないと言われ、魂が元に戻るまでの3年間、少女「三浦 シキ」として生活していくことになる」です。

個人的に作品としては、冒頭から結構ハードな設定の話だと思いますし、その後の話も「シキ」の身体に憑依しているため、「タケル」として認識されず、精神的に追い詰められていってしまう等、話はシリアスで、絵の描写の所為も有りますが、ホラー的な雰囲気の有る作品だと思います。また絵やシリアスで暗い雰囲気のある話ですので、個人的には面白くなりそうな話だと思いますが、明るい話が好きな人には、評価が分かれる作品だと思います。

憑依該当作品としては、個人的に設定(自分は死んでいて、他人の身体を乗っ取っている)が暗めの話で、このブログで紹介した憑依該当の作品のような、性転換モノとしての憑依該当作品の面白さは、余り無いと思いますが、シリアスな話の展開で、入れ替わりモノや憑依モノの他人の身体で、その人間になり済まして生活していく難しさ等の憑依モノの面白さはありますので、好みが分かれる作品だと思いますが、ホラー的な雰囲気が有る、次の巻も期待できる作品だと思います。
2010年11月に発行された、最終巻、第2巻です。このブログでの紹介文にはタイトルから行けます。
少年式少女(2)<完> (アフタヌーンKC)
少年式少女(2)<完> (アフタヌーンKC)
著者:和田 依子
講談社(2010-11-22)