アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)アンシーズ〈2〉刀侠戦姫言想録 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:宮沢 周
販売元:集英社

あらすじ
自らの男を武器へと変換し戦う「アンシ―」となったトモ。
そのせいで彼の所為かとは一変する。その境遇を自ら打破するため、「刀競大武会」と呼ばれるアンシ―のバトルを勝ち抜くことを誓う。チーム戦である刀競大武会では仲間同士の連帯感や信頼感が重要になる。
ところが、リーダーであるヒカルは徹底した秘密主義。トモたちはそんなヒカルに疑念を抱き行動を起こすが、その結果、ちょっとしたトラブルになってしまう。その上、トラブルが解消されないまま迎えたバトルで、「机の角」というアンシ―の攻撃を受けたヒカルが気絶してしまい……!

2009年12月に「集英社(集英社スーパーダッシュ文庫)」から発行された性転換(変身)該当作品「アンシーズ」の2巻目になります。

話の前半は、成り行きでアンシ―になった上、うっかりすると身体が女の子になってしまう体質になってしまった主人公「木之崎 朋」を中心にドタバタ劇が展開されます。
後半は、ヒカルとのトラブルが解消されないまま、バトル中にヒカルが倒れてしまい、その後、緊張感のあるシリアスな話が展開されます。
個人的に前回に続いて面白い展開と新しいキャラクターや生徒会のトップが登場し、前回に出た謎が少し解決し、また新たな謎が出てきたりと話が、面白くなってきてます。話の幕間での「松平 光羽」の行動も良いと思いますし、敵役の「黒耀」やその部下の「ハンマーオーケストラ」も良いキャラをしていると思いました。

性転換該当作品としては、話がシリアスで、該当作品のお約束展開は余りないと思うのと同じ能力者同士の戦いですので、結構、雰囲気が殺伐している所はあると思いますので、軽めな話が好きな人には評価が低いかも知れません。
個人的に前半のドタバタ劇と後半の緊張した展開のバランスは良く、伏線の出し方も良いと思いますので、個人的には、次の巻の話が気になる、オススメの作品です。後、男の子姿の朋の扱いの酷さも面白いところです。

1巻目です、このブログでの紹介文にはタイトルから行けます。
アンシーズ―刀侠戦姫血風録 (集英社スーパーダッシュ文庫)アンシーズ―刀侠戦姫血風録 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者:宮沢 周
販売元:集英社